別名大川城「安慶名城跡」

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【沖縄の名所】安慶名城跡


【沖縄の名所】安慶名城跡

安慶名にある城跡は、14世紀頃に安慶名大川按司(あげなおおかわあじ)によって築城されたと言われます。国指定の史跡として現在も多くの注目を集めています。城郭の北側を流れる天願川(てんがんがわ)の別名が大川であることから、大川城とも呼ばれています。
この城跡の形は独特で、離れて見上げると全体が亀の甲羅のように見えます。ここは山城で、サンゴ石灰岩でできた山全体が城跡なのです。岩山の自然の傾斜と断崖を巧みに利用した造りで、当時から高度な築城技術があったことがわかります。城壁の高さは最高10mにも及び、そこからの眺めは気持ちの良い物です。内側と外側に石垣をめぐらした輪郭式の城跡で、現存する中では県内唯一のとても貴重な存在と言えます。

城内からは、中国製の陶磁器やグスク時代の土器などが見付かっていて、海外貿易を行なっていたのではないかと考えられています。跡地に残された過去の記憶を辿ることで、歴史浪漫が広がりますね。
その昔、中山王は中央集権国家を作るため各地の按司を首里に呼び寄せましたが、安慶名は聞き入れませんでした。そこで中山軍は安慶名城を攻めましたが、なかなか落城させることができませんでした。

調べてみるとこの城には水がないことがわかり、水攻めにすることにしました。そうすると安慶名城の方も考えたもので、米をウマに浴びせて見せ、遠くから見ると水浴びをさせているように見せかけました。水と米なんて全く違う物のようですが、使い方次第で同じように見えてしまう、その斬新なアイデアは流石の一言です。結果、中山軍は諦めました。が、最終的には水がないことがわかって安慶名城は落城する結果となったそうです。こんなお話一つ取っても、愛おしく感じられますね。

見所・料金など

城跡には入り口があり、中に入れるようになっています。按司墓や拝所などがあり、内郭には広場もあります。物見台からは街の様子をうかがうこともできます。とても広々とした空間が広がるので、自由な散策を楽しむことができますよ。緑に囲まれ空気も美味しいのでおすすめです。

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