勝連城跡

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勝連城跡

うるま市にある勝連城は、琉球王国が安定していく過程で国王に最期まで抵抗した有力按司の阿麻和利が住んでいたグスクとして有名です。

阿麻和利は勝連の10代目の按司です。護佐丸を討ち、首里城に攻めあがるが逆に首里軍に攻められて落城し、勝連城も廃城になったと言われています。その後16世紀までグスクは何らかの用途で活用されていたそうです。

勝連城は世界遺産に登録されたグスクの中で最も築城年代が古いグスクとされています。沖縄本島の中部勝連半島の根元に位置する丘陵上にあり、一の曲輪からは北に金武湾を囲む北部の山々やうるま市の離島を、南に知念半島や久高島、中城城跡を眺めることができます。

城壁は自然の地形を巧みに利用しながら、石灰岩の石垣をめぐらせています。明治頃までは城を取り囲む石積みがよく残っていたそうですが、大正から昭和にかけての道路工事の石材として採石にされたため、石積みのない城に変わってしまいました。現存するのは基礎部分のみですが、復元工事も行われています。

グスクが立地しているこの場所一帯は、長い間人々が活用してきた土地であり、城跡の崖下からは貝塚が発見されました。それだけ生活に適した土地ということですね。考古学的にも好奇心をくすぐる場所と言えます。

更に考古学的な調査により、グスクの建物に関することもわかってきました。一の曲輪からは瓦葺きの掘っ立て柱建物が確認され、唐草模様の石材が発見されたことから、城門はアーチ式の門があったことがわかっています。二の曲輪からは殿舎跡が見付かり、瓦葺きであった可能性が高まっています。四の曲輪、東の曲輪の詳細はわかっていませんが、調査を進めているため、今後の展開に注目が集まります。

見所・料金など

歴史ロマン溢れるこの場所は、うるま市史跡ガイドの会の方に案内をしてもらうことも可能です。予約制ですが無料で行っています。

勝連城跡サイト(公式)


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