沖縄の歴史と文化 : 宇多良炭鉱(うたらたんこう)

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宇多良炭鉱(うたらたんこう)

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宇多良炭鉱(うたらたんこう)

西表島に残る炭鉱痕のひとつ。
石垣島からのフェリーで渡ることができる西表島は、現在でも島の90%近くが原生林で、亜熱帯特有の自然の力があふれ、イリオモテヤマネコなど天然記念物も生息している事から、非常に貴重な場所でもあります。
フェリー乗り場である、上原港から車で約10分、島の南側を流れる浦内川を登っていったところにあります。
県道215号線の浦内橋近くからは、炭坑までの遊歩道が約1キロ整備されています。

かつては栄えたこの炭鉱の存在は、現在の西表島からは考えられない程の賑わいも見せましたがで、辿った道は華やかなものではなかったようです。

当時、(西表島にある他の炭鉱も含めて)西表の炭鉱は、衛生状況も非常に悪く、労働者は半ば強制労働のような過酷な労働を強いられていました。
宇多良炭鉱は、そんな状況を考慮し、西表炭鉱の中では比較的整備され、入浴施設や娯楽施設等も設けられていいました。
そのため、当時の風土病であったマラリアの罹患率も低いものでしたが、“ゼロ”だったとういうわけではありません。
自分の家に戻ることもできず、亡くなって行った人たちも多くいたそうです。

そして、第二次世界大戦が始まると、労働も更に過酷なものになっていき、沖縄戦の空襲により建物の殆どがその被害に受け、その後炭鉱が再開される事はありませんでした。

2007年には、近代の日本を支えたことと、その裏側に存在した労働者たちの生活も含め、歴史的建造物として日本近代化産業遺産群に認定されました。

壊れたれんが造りの建物に絡み付くカジュマルの根、無造作に転がる人工物は、そこに人々の生活があったことを物語り、それらもいつかは樹木の中に覆われて行くのかと思うと、“繁栄”というものが何なのかふと考えさせられます。

ディープな沖縄を感じたい方にはおすすめの場所です。

※ツアーもありますので、自力で行くのが不安な方はそちらもチェックしてみて下さい。
・西表島エコツーリズム協会(http://iriomote-ea.com/taiken/)
「ネイチャーウォーク 〜ウタラ炭坑跡と森の自然〜 」
【料金】大人:3000円/中学生以下:2000円

 

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