【沖縄の文化】シークヮーサー
沖縄ブームに乗ってシークヮーサーもすっかり有名なフルーツとなりました。これは琉球諸島及び台湾に自生する柑橘系の果物です。高さは5mほどで、直径3cmほどの白い花を咲かせます。実は直径約4cmでやや扁平な形、25g~60gぐらいの重さです。 収穫は皮が緑色の時期にされ、中の果実は丸くて小さな形をしています。皮が薄く、小さな黄色の温州ミカンといったイメージでしょうか。未熟な果実の皮は濃い緑色をしていますが、熟すにつれだんだんとに黄色く色付きます。味は酸味が多くとても酸っぱいです。
沖縄方言で「シー」は「酸」または「酢」、「クヮーサー」は「食わせるもの」あるいは「加える」を表し、シークヮーサーは「酸を食わせるもの」「酢を加えるもの」を表します。由来は芭蕉布を織り上げた際に、そのままでは固い布をシークヮーサーの果汁で洗浄し柔らかくしたことにあります。
シークヮーサーは人や地域によってシイクワーサーやシークァーサー、シークヮーシャーなどなどいくつかの表現の仕方がなされます。商品化している物に関しても表記揺れが激しくメーカーや店舗ごとにバラつきがあります。 特産は沖縄ですが、全国各地で広く親しまれています。沖縄県ではレモンや酢橘の代わりに果汁を飲み物や料理、醤油に加えるなどして使用しています。使い方も簡単で、多くの食材に使えるため、日々食卓で活躍しています。沖縄ならではの使い方としては、しぼり汁を泡盛に加えて楽しむこともあります。泡盛りもシークヮーサーも同じ土地で生まれ育った物ですから、相性は抜群です。またシークヮーサーソーダやシークヮーサーチューハイはお馴染みの物となっています。 更に健康食品としても注目を集めていて、
豆知識
シークヮーサーに多く含まれるフラボノイドの一種ノビレチンにはがんの抑制効果も期待されています。天然クエン酸をはじめ、ビタミン類や各種ミネラルなども入っています。果物ですが糖分控えめなのも嬉しいですね。