【沖縄の名所】辺戸岬
沖縄県国頭郡国頭村辺戸に属する辺戸岬(へどみさき)は、太平洋及び東シナ海に面する岬です。沖縄島の最北端に位置し、沖縄海岸国定公園に含まれています。 ここは見晴らしが良く天気に恵まれると、22kmほど離れた奄美群島の与論島や沖永良部島も望むことができます。是非、晴れた穏やかな日に行ってみたいものですね。ちなみに冬に行くと北風が強く海が荒れている日が多いようです。冬なら晴れた風のない日のお昼頃がおすすめです。
絶壁はサンゴ質で、岬上は広い台地になっています。断崖絶壁のその先に壮大な海が広がり、水平線まで続く果てしない青は絶景です。岬に立つと、風や潮が感じられ、清々しく開放された心持ちがします。まさに最果ての地という言葉がぴったりなイメージです。波が荒々しく激しく打ち寄せる景観は迫力満点、その波音を追っては時を忘れて物思いに耽りたくなります。
岬には沖縄本土復帰を記念して建立された日本祖国復帰闘争碑もあるため、沖縄の歴史について考える上でもポイントとなるスポットです。沖縄県がアメリカの統治下にあった頃は、本土復帰を願って辺戸岬からのろしを上げました。人の訴えというのは声を張って行われるものと静かに行われるものがありますが、どちらも強い想いは同じです。天に昇る煙に多くの人の意志が込められました。またその頃、年に1度は辺戸岬と与論島との間で本土との交流集会も行われていました。祖国復帰が叶うまでの間、人々は地道な努力を重ね、その願いを切に込めて発言・行動していたのでしょう。今ではすっかり身近な沖縄県ですが、ここに至るまでの過酷な道のりは大切な記憶として残していかなければならないと感じます。
道のりと言えば、この辺戸岬に向かうには国道58号を使いますが、その間左右に山や海など自然の景色を従えているため、ドライブ中も気持ち良く走ることができます。始終自然を満喫するコースになるので、海や山の好きな人、日常を離れ自然に癒しを求めたい人、沖縄の風景を堪能したい人も満足できるでしょう。