【沖縄の名所】ター滝
その印象的な名前は地図の上でも一際目立っています。あまり見かけないネーミングですよね。“ター”とは沖縄の言葉で“ふたつ”を意味します。ほら、なおさら気になるでしょう。
国頭郡大宜味村にあるこの滝、実は2本並んでいるのです。ただし晴れの日が続いたりと、自然の状況によっては1本だけしか流れていない時もあります。もし丁度その日に当たっても、それはそれでレアなのでラッキーかもしれません。滝が一本ならティー滝になってしまいますね。沖縄方言でひとつ、ふたつ、みっつはティーチ、ターチ、ミーチなのです。
ユニークな滝への行き方はもちろんユニークです。ター滝に行くためは川の中をさかのぼらなくてはなりません。道中が川遊びそのものだなんて、贅沢ですね。途中、岩の上を登ったりもするため冒険気分も味わえそうです。子供にとっては新鮮で、大人にとっては懐かしく、世代を超えて誰もが楽しめる最高の遊び場です。
浅い所を選んで行けば、大人の膝が浸かる程度で滝まで行けるそうです。夏は泳ぐこともできるので、初めからその気で水着を下に着ておくのも良いです。しかし滝壺は足が届かないほど深くなっています、自然の中に足を踏み入れるわけですから油断は禁物です。深い所、流れの早い所、滑りやすい所は注意が必要です。サンダルよりマリンシューズを履いていくことをおすすめします。
水の色、流れ、川の生き物、浮かぶ落ち葉、など観察するものは沢山あります。ふと意識をやると水の冷たさやコケの滑りが足から伝わってきます。上下左右どこを見ても自然を満喫することができます。ただし前はしっかり見て下さいね。
リュウキュウハグロトンボなど珍しい虫が飛び、亜熱帯の植物が茂る道は沖縄県の個性がぎっしりと詰まっています。滝のある風景は一般的に想像される沖縄の風景とは印象が違っているかもしれません。いろいろな姿を見せる沖縄の、新しい一面を発見する機会になると思います。
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