方言
“はいさい”はこんにちは、“めんそーれ”はいらっしゃい、“にふぇーでーびる”はありがとう、というように共通語に慣れている人にとっては沖縄の方言はとても新鮮です。
古くからの沖縄の方言はウチナーグチと呼ばれ、現在の沖縄で広く話されているウチナーヤマトグチと区別されます。ウチナーグチが沖縄語、沖縄方言、沖縄中南部諸方言と呼ばれるのに対して、ウチナーヤマトグチは俗に沖縄弁と呼ばれます。これは沖縄方言と共通語が接触して新しく生まれた方言なのです。
方言は、使う単語が標準語と異なるだけではありません。同じ字を読むのでも発音が違うということが多々あります。カ行がタ行になったり、ダ行がラ行になったりと子音に違いが見られます。また共通語にはない音の母音も持っています。
文法も異なり、共通語にもある言い回しだが意味が違うということもあるので会話の際には注意が必要です。 更に語尾に“~さ”が付くことが多いことも特徴です。この時発音は上に上がります。他にも“~ば”、“~ど”など様々な語尾を持っています。逆に会話の始めに“あい”を付けたりもします。使い方としては強調の他に、“あっ”、“あれ”、“おや”などの意味で用いられます。どれも頻出する言葉なので、沖縄県に行くと耳にする機会は多いはずです。
馴染みのない音に最初は戸惑うかもしれませんが、沖縄の方言は実はとても丁寧な言葉遣いをしています。ゆったりとした時間の中で、柔らかく語られる言葉達はどこか懐かしさを持っています。
豆知識
こちらもよく使う言葉で、おじいさん・おばあさんのことは、おじい・おばあと呼ぶのが主流です。なんだか自分のおじいちゃん・おばあちゃんを呼ぶような親しい感じがしますね。暖かい響きです。沖縄県で地元のお年寄りの方と話す機会があったらこう呼びかけてみるのも良いかもしれません。