【沖縄の文化】ハジチ
“ハジチ”聞き慣れない言葉だと思いますが、何だと思いますか?
答えは、沖縄特有の入れ墨のこと。
とはいえ、かなり昔の習慣らしく、平成の今の時代に、施している人に遭遇する確立はかなり低いもの。
ハジチを施すのは、女性のみで、手首から手の甲。
だいたい、7歳位から最初の模様を入れ、以降は、奇数年齢の吉日に執り行われ、模様の数が23個前後に達すると“結婚適齢期”と見なされたのだそうです。
つまりは、指を折りながらざっと計算してみると、1年の間に少なくとも1個以上の模様を入れることになりますね。
一度の施術にかかる時間は、3、4時間だったそうですが、ハジチの意味合いが、魔除けや、子孫繁栄などであったため、明治19年に禁止されるまでは盛んに行なわれていたといいます。
ハジチを施す人は針突師(ハジジャー)と呼ばれ、立派な職業として存在し、特定の地域を一手に引き受ける針突師もいたため、沖縄の地域ごとで模様の特徴もみることができます。
禁止されたとはいえ、それだけ定着したものがすぐになくなるわけもなく、密かに行なわれてとも言われていますので、おばあの手の甲に不思議な模様を見かけたら、話しを聞いてみるのもいいかも。