八重山平和記念館
八重山平和記念館 戦争による被害は、直接的な武力だけではありませんでした。 現在では、一掃されていますが、沖縄の八重山諸島周辺には、古くからマラリアの発生する地域として恐れられていました。
第二次世界対戦中も例外ではなく、沖縄本島で激しくなる沖縄戦の中でも八重山諸島には上陸作戦はなく、空襲などによる攻撃が主だったため、この地域に疎開が始まりました。 反対する住民を退け、軍は疎開を命令します。 やむを得ず疎開した先の環境は、共同小屋・共同トイレが殆どであったため、蚊帳などを吊るすこともできず、不衛生なトイレは蚊の発生を増長させ、また栄養失調と医療物資もない状態によりマラリアが広がり始めました。
後の調査の結果、八重山での戦争被害は、空襲による死者が174名・マラリアによる死者3647名と言われている。
強制疎開により拡大を促すことになってしまった、戦争のもうひとつの悲劇を伝えています。
【URL】http://www.pref.okinawa.jp/yaeyama-peace-museum/
【場所】〒907−0014 石垣市新栄町79−3
【TEL】0980−88−6161
【開館】9:00〜17:00
【休館】毎週月曜日(祝日の場合は開館)
【入場料】大人:100円/小人:50円